胸郭の整体について 主に、肩こりや、五十肩、また、不眠の改善に効果を発揮するため、胸郭の整体を行います。
身体は、頭部と骨盤の位置が体幹の直線上に揃っていない状態であるとき、胸郭が立体的に歪むことで頭部、骨盤の位置補正を行います。
それゆえに、肩が傾いて見えるのが特徴です。この歪みは、頭部と骨盤の位置が体軸の中央から外れるほどに大きくなる傾向があります。
その結果、胸郭の周りを包んでいる筋肉は緊張して、肩こりを感じたり、背中が張ってきたりします。
肩こりの原因は一般的には、腕の使い過ぎとか、同じ姿勢が続いたからと言われます。
確かに、その要因もあります。
しかし、本当の原因は胸郭上部の歪みにあります。
ちょうど首と肩口の境目は構造上、歪み方が変化するポイントでもあります。
そのため、これ以上歪ませないように、無意識に肩周りの筋肉を緊張し、ガードするのです。
これは、肩こり解消のために、すぐマッサージするのは控えた方が良い理由でもあります。
首と胸郭の境目である肩口は、医学的には胸郭上口と呼ばれています。ここは、腕に向かう神経の通り道(腕神経叢)があるため、圧迫を受けると腕の痛みや痺れが現れます。
胸郭の歪んだ状態が長期間になると、胸郭の歪みに合わせて、肩や肘、手首といった関節まで歪むようになります。
その結果、五十肩や肘の痛み、手首の痛みと連鎖的に波及します。これは、四肢の症状で詳しく解説します。
ちなみに、背中が張ってくると、痛みよりも不快感を強く感じるようになります。そして、この不快感の影響は、単純に背中の張りと感じるよりも不眠につながります。 不眠の原因はもちろん、様々な要因が考えられます。原因も単一であることは稀です。 しかし、背中の張りが不眠に与える影響はかなり大きいものになります。
胸郭の整体は主に脇の下から動かす方法と、肋骨下部から動かす方法があります。 歪んでいる部位によって手法も異なりますが、現在のところ腋窩から肋骨の動きをつけていくのが有効であると考えております。
五十肩は胸郭の歪みと肩甲骨の位置不良により、肩関節に負担がかかり、ついには肩関節自体に炎症が発生したものです。
この場合は、炎症が早期に改善するよう胸郭の歪みを修正する必要があります。 こちらの内容も、五十肩のページで解説します。
胸郭が歪むと、派生する不調が数多く発生するため、注意が必要です。少しでもご参考になれば幸いです。
スポーツでけがをするのはある意味避けられない事です。しかし、その後の対処が重要です。骨折の整体の適応外である。「急に痛くなった!これは、骨が折れているかも?」 こういう時は、あしたば整体に限らず、おそらくはほとんどの手技療法で適応外だと思われます。当然、当院では適応外です。
整骨院は骨折の後療法という名目で、電気治療や固定の管理などを行います。 しかし、これは整復したあとの骨癒合を促進する目的のものです。
骨折の整復には必ず、画像診断を行いながら、骨の断片を本来の位置に戻すことが重要です。この整復を、レントゲンも観ずに長年の経験や感触などで行う、猛者の先生がたまにいらっしゃいます。
40年前、50年前はポータブルのレントゲンなどを使い、柔道整復師が骨が折れているものの整復を行っていた歴史があります。 しかし、現在では画像診断の医療機器も発達し、整形外科の医師も大勢いらっしゃいます。
そのため、無理に柔道整復師が骨折の整復をすることはありません。きちんと、医師の診断のもと適切に対処することが求められます。
当然、骨折か捻挫ではっきりしない場合に整骨院などで診てもらう事はあります。そういう意味で整骨院は骨折の応急処置を認められています。 但し、あくまで応急処置なので、その後の診断は医師が行うのが適当です。
整体などの骨格矯正では、骨の位置を整える技術であって、骨折を整復する技術ではありません。 したがって、骨が折れている場合、整体は適応外となります。
また、骨が折れると、強い痛みのため、周囲の筋肉に力が入ってしまい、上手く骨格矯正が出来ません。 痛みがあるときの整体は効果が薄いのは、以前もご紹介しましたが、同様の理由で骨折している時も整体の効果は薄くなります。
上記の理由により、画像診断のもと、骨の画像による異常は無いけど、痛みがある場合などで整体を活用されると良いと思います。 TOPに戻る
患者とクライアント、どちらも当院にとってはお客様であることは間違いありません。ただ、クライアントと患者さんの意味合いはかなり異なります。 今日は、患者さんとクライアントの区分をお伝えしていきたいとと思います。あしたば整体の院長、久保です。当院のホームページをご覧いただきありがとうございます。 患者さんは、英語で綴ると、patientであり、クライアントはclientです。日本語での意味合いでは、患者といえば「痛みを抱えた人」ということになり、クライアントは「依頼者」です。薬が効きにくい疾患とは?
このお題で本日はお伝えしていきたいと思います。あしたば整体の院長 久保です。いつもご覧いただきありがとうございます。
頭痛薬を飲んでもあんまり薬が効かない気がするのは何故ですか?というご質問を頂きます。頭痛薬として販売もしくは処方されるものは偏頭痛を抑える目的で服用します。しかし、それが効かないとなると不安に思うのが当然です。実は、薬がよく効く頭痛と効きにくい頭痛があります。この違いを解説していきたいと思います。
頭痛薬を飲んで30分もすると痛みが楽になってきた。こういう経験を持っている人は多いはず。こういう頭痛はおそらく偏頭痛(血管性頭痛)であることが考えられます。偏頭痛は多くの場合、痛みのポイントがあり痛みがドクンドクンと脈打つ感覚があります。
偏頭痛(血管性頭痛)は血管が周囲の組織(筋肉や関節、靭帯、神経)に圧迫されることが引き金となり発生します。偏頭痛の発生する前兆があるのは、この圧力を感じることや血管が拡がった感覚からだと考えられます。この偏頭痛は圧力に打ち勝とうと血管を拡張するセロトニンというホルモンを放出します。そして、血管が拡張しすぎるとドクンドクンと脈打つような痛みを感じるようになるのです。
一方で、薬が効きにくい頭痛は、薬を飲んでも改善されにくいものに筋緊張性頭痛があります。この頭痛の特徴は筋肉の緊張によりからだが引き攣れている。もしくは、お薬の薬理作用の範疇外であるためです。通常、頭痛薬の類は痛みをブロックするのが大きな役割なため、筋肉の緊張には影響を出さないはずです。一緒に筋肉を弛める薬が出ている場合は別ですが。
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テクニックとコンセプトの差。というお題でお伝えしていきたいと思います。あしたば整体の院長、久保です。当院のホームページをご覧いただきありがとうございます。
患者さまから頂いた中で特に鋭い質問だな。と感じたのが「あしたばさんとほかの(治療院)差って考え方なの?」というのがありました。私自身が考えさせられる質問です。当院は当たり前にやっている事も他院はおこなっていなかったり。逆に他院が普通にやっている事を当院がやっていなかったり…どこに差異があるのか考えるきっかけになりました。
私は最近、他院のホームページをよく閲覧します。そこで、ほかの治療院がどういう内容を掲載しているのか勉強になることも多いです。そのなかで、成果や体験談が多く載せてあるホームページを目にします。患者さまに体験談を書いてもらって、写真を撮影してと。凄いなぁ~とただただ感心します。更に詳しく観ていくと「あれ?」と疑問に思うこともあります。
〇〇テクニックと名称をつけて、テクニック推しをしている治療院は多くあります。そして、そこには症状が改善された大勢の人が体験談を写真付きで掲載されています。それだけ協力してくれる患者さまがいらっしゃるのだから成果は出ているのだと思います。ただ、施術のエビデンスが見当たらない事が多いと感じます。 実際に改善しているのでしょうからその理論の一端を掲載したら、もっと信頼性や評価が向上するでしょう。もっとも、マーケティングの一環として必要な部分しか掲載しない。という戦略で敢えてスリムなページにしている場合もあるでしょうから何とも言えません。
当院では、わかっている限りの施術に対する考え方やエビデンスは掲載したいと考えています。施術をしている最中に全ての情報をお伝えするのは難しいですし、喋りに集中して手が疎かになったら本末転倒です。今までは、患者さまの間でだけお伝えしていた情報でしたが、そろそろ外部に発信する時期に差し掛かったと感じます。この業界に入って20年が経ちました。体についての情報や見識を深めることもできました。そして、ある程度固まってきていると感じております。よりわかりやすい伝え方ができるように工夫をして参ります。
痛いときの整体は効果が薄い。本日のお題はこちらになります。 あしたば整体の院長、久保です。当院のホームページをご覧いただきありがとうございます。
「痛くなったからまた来ました」こう言って再来院される方は多くいらっしゃいます。これは当院に限ったことではないようです。当院では、頭痛の整体によって痛みの原因が解消された後に、再び痛みが発生しないようメンテナンス施術をご案内しております。 しかし、様々な理由から来院を中断せざるを得ない状況はあります。本日は、そのあと。つまりは来院できなくなった後に痛くなるまでのお話です。
体に不調を抱える人が、治療や施術を受けるために医療機関や施術所に訪れるのは、通常、痛みがある時です。これは普通の流れです。痛みがあるから何とかして欲しい。という急いで解決するべき課題となります。 人間のからだの仕組み的にも痛みを発生させる理由は、何を差し置いても解決させるため、また気付かせるために強い痛みを感じさせます。
体からみれば痛くなってから治療するのは当たり前なのですが、実は治療するタイミングとしてはベストではないのです。痛みが感じる時は筋肉が緊張をして体や骨格を動かさないように防御をします。腹痛などで腹膜に刺激があるとき筋性防御が発生するのと似たような仕組みです。
体が痛いときはどうしても筋肉が緊張するために骨格が動きにくくなります。この状態のときに施術してもあまり効果が出ないです。骨格が動きにくいので当然です。しかし、痛みがあるので緊張をねじ伏せるように施術をすることになります。最良の成果とはならないですが、軽減はできるはずです。
当院では、からだへの負担や整体の成果を考慮して、痛みが出る前に来院されるようにお願いをしています。理想を言えば、月に一度の整体を定期的に受けて維持していきたいものです。そして、どうしても来院できずに痛みが出てしまった場合は、痛みのピークが下がってきてからの方が整体の成果は現れやすくなります。
10回で改善することを目指して整体に取り組んでおります。
あしたば整骨院の院長、久保です。当院のホームページをご覧いただきありがとうございます。
今日はよく質問を頂く、「何回くらいでよくなりますか?」について解説していきたいと思います。 私は10回で改善を感じるのが普通だと思います。
たとえ、変化しにくい身体であっても全く動かないということは、むしろ稀です。変化の早い方ですと3回で動きや症状が改善されます。変化しづらい方でも10回で症状の改善がわかるようです。
逆に10回以上、整体施術をしたけど改善する気配がない。むしろ、重たくなった。という場合は、別の理由が考えられます。
たとえば、内蔵疾患の場合です。これが、不調の原因だった場合には、整体で体のバランスを整えても改善するとは考えづらいです。確かに施術した直後は体を動かされた理由で、軽くなったと感じても、すぐに元に戻ってしまいます。
ほかにも、神経系の疾患や精神系の疾患、骨折などの強い物理外傷の場合も整体では改善されないでしょう。根本的な原因がハッキリしている疾患を抱えている場合は、疾患の根本原因を取り除くことが先決です。
次は原因がよくわからないものについてです。不調や痛みを抱えている時に、原因や理由がハッキリしている事はめずらしいものです。ほとんどの場合、どういう理由かわからないが痛みがある。とか徐々に症状が現れたから不調の原因はわかりません。というのが一般的なのではないでしょうか?
また、症状の原因はこれかもしれない。と心当たりがあったとしても、正解とは限らない。という時も多々あります。
こういう時の痛みや不調が筋肉や関節、神経など筋骨格系に原因があると感じた場合に、みなさんは整形外科や整骨院、整体などを受診されると思います。そして、筋肉や関節、神経がどこかに触っているからみたいな診断をもらって治療や施術、リハビリに取り組むことになります。
ここでタイトルの「10回で改善の成果を感じるのが普通」につながります。治療や施術は延々とやるものだと思いますか? 私は延々と治療を続けるのは患者さまと施術者の双方にとってデメリットだと考えています。
患者さまは時間の拘束と費用面の負担が大きくなり、施術者は実力が上がらず、非生産的な時間となる可能性があります。
そもそも施術者に治す気が無い場合は話が別ですが…(私はこの仕事をしている人間は全員、患者さまに良くなってもらいたいと考えているはず。と思っています。そうじゃないとこの仕事は長く続きません) 思いの部分は置いとくとして、10回くらい施術をしてみて改善をまったく感じない。感じられない。
こういった場合は別の疾患を疑って、医療機関の精密検査や高度な画像診断、ほかの医師、治療家、専門家に相談するのをおすすめします。 気持ちの切り替えが大切になります。これはからだの治療に限った話ではありません。万般に通じる大事な考え方の1つです。
この判断をするときに邪魔してくるのは「ここまでやったのだからもったいない」という思いです。これは「サンクコスト効果」と呼ばれています。
たしかに積み重ねたものがリセットされてしまうことに人は抵抗を感じます。しかし、よく考えてみると「ほとんど成果がでていない積み重ね」にもったいなさを感じる必要は全然ないのです。
これが「動きも痛みも変わってきていて、もう一息だ」と感じているなら無理に変えるとなれば、非常にもったいないことです。 そういう事でない場合には、変化をつけるのも一つの考え方になると思います。
あと、もう一つの状況として、何かしらの理由で元には戻らないけど改善させたい。改善している。といった場合です。 これは、リハビリなどでよくある話です。身体の不具合が以前のように戻らないのが明らかな状況でどれだけ改善できるか。とチャレンジしている時は、根気よく続ける必要があります。
たとえば脊髄損傷などで下半身に麻痺がある場合は、治療や施術をしたところで神経が元通りになる道理はありません。しかし、残存機能を向上させるためにリハビリなどを行います。
このときに一定の成果が出ているのなら、途中であれこれ治療や取り組みを変えるのは好ましくありません。少し長い時間で判断・評価する必要があります。ここでは先程の10回で~の話は尺度が異なります。
但し、リハビリであっても質の高いもの、低いものは存在します。イメージと実際の成果が異なる場合は説明を求めたり、思い切って変えたりする必要が出てくると思います。 結論としては、ある目安の回数はきちんと取り組んでみて成果が見込まれない場合は、べつの機関で診断や評価をしてもらうようにしてみてください。その目安は10回の治療回数である。という意見です。少しでも参考になれば幸いです。
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